そろそろきみは、蹴られてくれ。



まずは、男子の1000メートル走。


スタートラインで手足をぶらぶらとしている橘。


……すぐ、見つかった。


すきな色のペンで囲ってあるみたいに、すごく、目立つ。


みんなと同じように、わたしも大きく口を開いた。


「橘……っ!」


目が。




合った。