いまも、ネガティブ思考がないわけじゃない。これからどうしよう、わたしは何を言おう、考えることばかりだ。 それでも、すこしずつ。ほんとうに小さな1歩ずつだけれど、前向きになってきた。 もしかすると、篠山くんとのあの出来事がなくたって、時間が解決してくれたかもしれない。 たとえそうだとしても、彼がいてくれたからこその、いま。そう思っている。 「だから、ほんとうにありがとう」 目を見て。逃げないで。はっきり。 伝えると、彼はわらった。