そろそろきみは、蹴られてくれ。



「応援、してくれる?」


ん? 首をかしげられて、何度も何度も首を縦に。


「応援する。見てる。祈ってる。……だから──がんばって、ね」


わたしは運動にがてなくせして、がんばってね、は、偉そうだろうか。


思った瞬間から、声が小さくなっていく。


そんなわたしに橘は笑みを浮かべて、


「うん。がんばってくるね」


わたしの額のハチマキを、指先でなぞった。