そろそろきみは、蹴られてくれ。






「は? 何それ紗奈ちゃん可愛すぎる」


おお、ひと息……。


「えーと……何が?」

「ポニーテール」

「あ、これやっぱりポニーテールなんだね」

「うん、ミドルポニーテール……いやそうじゃなくて。何、可愛すぎる」


休憩中。男子の多くが冷水機に集まっている。花乃は昇降口へと、水筒を取りに行った。


そんななか、グラウンドの真ん中で、平然と話しかけられて。


橘は、女子と話すことも普通にあるし。変なことじゃない。どうせ。って。わかってる。けど。


我ながらトゲのあることを思っている。そして、心の内側がチクチク痛い。