そろそろきみは、蹴られてくれ。






お昼ご飯を食べ終えると、ちょうどそのタイミングで天敵が帰ってきた。


しかも席についたから、すぐ隣に。


……なんかしてこないでしょうね。


完全に疑いの目で、じとっと見つめた。


「……わたし、お邪魔かな」


橘の斜め向かいとなった花乃が、立ち上がろうとする。


「ま、待って! 邪魔じゃない! いてほしい!」


利用するってわけではないけれど、どうか今日だけは……お願いします……。