「はい、朱里、口開けてー」 「やだ、いやだ、あやめやめて!」 「大丈夫大丈夫、鯛みたいなかんじだから」 あやめに口をこじ開けられ「それ」を口に押し込まれる。 吐き出そうとしてもうまく出来ず、あやめの指ごと強く噛んでしまったけれどあやめは全然平気そうだ。 うっすら血みたいな味がしたけれど、たしかに魚のような感じがして無理やり喉の奥へと落ちていく。 「見てほら、朱里に噛まれてもすぐ治っちゃう!」 さっきの 真智みたいに私が噛み潰したはずのあやめの指は早送りのように元に戻った。