夫に訊ねられたものの、患者さんのことを話すわけにはいきません。私は「何でもない」と微笑み、夫の見ていたパソコンをチラリと見つめました。
「オカルトサイト?」
「ああ、暇だったから見てたんだよね」
何気なくそのサイトを見た私は、「えっ?」と呟いてしまいました。そのサイトには私の働く病院が書かれていたからです。
「これってましろの働いている病院じゃない?」
「そう、みたい……」
そこに書かれている内容に私は体が冷たくなっていくのがわかりました。
そこに書かれていたのは、私の働く病棟では昔、病気が治らないことを苦に自殺した人がいたり、医療ミスで何人もの人が亡くなったことがあり、怪奇現象や幽霊の目撃例が後をたたないということでした。
「だから、あの時前田さんは……」
初めてあの病棟で働くことになった時に病室であったこと、前田さんの言葉、電話での笑い声、その全てが恐ろしく、私はあの病棟にこれからも居続けるのは無理だと心から思ってしまいました。
「オカルトサイト?」
「ああ、暇だったから見てたんだよね」
何気なくそのサイトを見た私は、「えっ?」と呟いてしまいました。そのサイトには私の働く病院が書かれていたからです。
「これってましろの働いている病院じゃない?」
「そう、みたい……」
そこに書かれている内容に私は体が冷たくなっていくのがわかりました。
そこに書かれていたのは、私の働く病棟では昔、病気が治らないことを苦に自殺した人がいたり、医療ミスで何人もの人が亡くなったことがあり、怪奇現象や幽霊の目撃例が後をたたないということでした。
「だから、あの時前田さんは……」
初めてあの病棟で働くことになった時に病室であったこと、前田さんの言葉、電話での笑い声、その全てが恐ろしく、私はあの病棟にこれからも居続けるのは無理だと心から思ってしまいました。