「由依、迷った時は行動あるのみだよ。 後悔するかもって怖がっているんだとしたら何も始まんない」 私と涼花の間を吹きぬけた優しい風がそっと背中を押してくれたようだった。 私は決意を込めて涼花に告げた。 「そうだね、次に会えるチャンスがきたらやってみるよ」 涼花は、私のその言葉に力強く頷いてくれて「頑張って!」と声をかけてくれた。 決戦日は来週の木曜日かもしれない。 私は竹田さんに披露する為、その日から隙間時間に手品の練習を始めた。