それぞれが電源スイッチを押したり、画面をタッチしたが反応は皆無だった。唯一あかねの物だけが電源が入りそうになったが、すぐに真っ暗な画面へと変わり、以降はうんともすんともいわなくなった。
「ダメね。使えないわ」
「スマホってこれで全部ですか?」
「皆さん全員から集めたので……」
「じゃあ、ないってことですよね?」
「そうなるかと」
「……しょうがない。山を降りよう。運転お願いしますね、田中さん」
「うん。じゃあ、他の皆も集めますね」
「あっ、あたしと由希は残ります」
「え? なんでよ」
あかねが眉を顰めた。
「あたしはちょっとやりたいことがあって。由希は気絶してるでしょ」
「だから病院で見てもらわないと」
「大丈夫だって」
「でも、ここには何か居るから倒れたんでしょ? そんなところに由希を置いておくつもりなの?」
「あかねは過保護過ぎるんだよ。生まれ持ったもんはどうしようもない。上手く付き合って行く以外にないんだよ。由希はその覚悟をしたから、イギリスへ行ったんでしょ」
「そうかも知れないけど……」
あかねも内心では分かっているが、心配が隠せない。そこに、田中が聞きずらそうに割って入った。
「あの、藍原さんって……?」
要とあかねは互いに顔を見合わせる。警戒しながら要が言った。
「いわゆる霊能力者ってやつ」
「え!? そうなんですか?」
「由希は小さい頃から幽霊が見えていたそうです。その度に霊にあてられて具合が悪くなっていたみたいなんですけど、そのことを私達が知ったのは一年くらい前でした。要がどうやらそうなんじゃないかって気づいて、それで」
「そのときに言われたの。あたしの両親があたしの側にいてくれてるって」
田中は複雑そうな表情で要を見据える。要はあくまでも軽い口調で続けた。
「あたしの両親、あたしが小学生の頃に殺されてるの。でも、長い間無理心中だって言われてた。あたしと兄貴は絶対に違うって訴えたけど、警察の見解は変わらなかった。でも、別の容疑で犯人が捕まって、自供して、やっと殺人だって立証されたんだけど、まあ、それは置いておいて。あたし、由希に救ってもらったの」
「え?」
「ダメね。使えないわ」
「スマホってこれで全部ですか?」
「皆さん全員から集めたので……」
「じゃあ、ないってことですよね?」
「そうなるかと」
「……しょうがない。山を降りよう。運転お願いしますね、田中さん」
「うん。じゃあ、他の皆も集めますね」
「あっ、あたしと由希は残ります」
「え? なんでよ」
あかねが眉を顰めた。
「あたしはちょっとやりたいことがあって。由希は気絶してるでしょ」
「だから病院で見てもらわないと」
「大丈夫だって」
「でも、ここには何か居るから倒れたんでしょ? そんなところに由希を置いておくつもりなの?」
「あかねは過保護過ぎるんだよ。生まれ持ったもんはどうしようもない。上手く付き合って行く以外にないんだよ。由希はその覚悟をしたから、イギリスへ行ったんでしょ」
「そうかも知れないけど……」
あかねも内心では分かっているが、心配が隠せない。そこに、田中が聞きずらそうに割って入った。
「あの、藍原さんって……?」
要とあかねは互いに顔を見合わせる。警戒しながら要が言った。
「いわゆる霊能力者ってやつ」
「え!? そうなんですか?」
「由希は小さい頃から幽霊が見えていたそうです。その度に霊にあてられて具合が悪くなっていたみたいなんですけど、そのことを私達が知ったのは一年くらい前でした。要がどうやらそうなんじゃないかって気づいて、それで」
「そのときに言われたの。あたしの両親があたしの側にいてくれてるって」
田中は複雑そうな表情で要を見据える。要はあくまでも軽い口調で続けた。
「あたしの両親、あたしが小学生の頃に殺されてるの。でも、長い間無理心中だって言われてた。あたしと兄貴は絶対に違うって訴えたけど、警察の見解は変わらなかった。でも、別の容疑で犯人が捕まって、自供して、やっと殺人だって立証されたんだけど、まあ、それは置いておいて。あたし、由希に救ってもらったの」
「え?」



