ゆ ほら!有咲もいこ!


あ う、うん。

柚姫に無理やり行かされる形で

石入った巾着を

カバンの中に入れようとする。


ゆ 晃くん、昨日見れなかったとこも行こ!


あ!カラオケも行こうよ!
昨日途中だったし!!(≧∇≦)


柚姫が私の前を横切ると、


柚姫がの方と私の鞄が当たって、


巾着から石が溢れ出した。



砂みたいに、


呆気なく。

悠ちゃんの5年が流れ落ちた。


悠 あっ

ゆ ごめんっ!



私の中でなにかが切れた


それは私の意識ごと掻っ攫って



感情ごと殺してしまった。