そんな簡単にあの頃の男の子に会えないって頭ではわかっているつもりだった。



でも、諦めきれない。



引越しとかしていなかったらこの街にいるはず!



明日から高校に入学するんだから、そしたら色んな人がいる。




色んなところから来てる人がいる。




そしたら、なにか情報は掴めるはず!!




「花園 アヤメはそんなルールに縛られないで、自由に生きるんだから!」



私は堂々と宣言する。




「これだから…まぁ付き合ってやるよ。」



「秋人……っ。
やっぱり秋人は最高ね!!」




私は秋人の手を握る。




「お前は相変わらず元気だよなー。
怒ったり喜んだり…。
見ていて忙しそうだ。」




そう言って秋人はクスッと笑う。




「明日から高校が始まる。
その時、情報を集めるの!いい??」




「はいよ。」



そして、その日はそのままおさまり、翌日になった。