つーか倫也、まじで花莉に何言ってんだよ。
花莉に嘘吹き込んで。
「…あのな、花莉。人の話をすぐ全部信じるのはよくねぇからな?」
「嘘じゃないって…!!京子にも聞いたら本当だって言ってたの!!」
…まさかの、京子まで。
倫也と組んだか。
2人も同じこと言えば……花莉は信じるな。
倫也と京子は絶対面白がってるだけだと思うけど。
「だから見せて…っ!!」
また俺のズボンを引っ張ろうとする花莉。
俺はまたその手を制す。
「先に言っておくと俺は星柄でもハート柄でもねぇからな?そんなの持ってねぇし」
「でも、違う柄でも見ると幸せになれるんだって」
「絶対嘘だからな、それ。
つーか、そんなこと信じなくても花莉は俺が幸せにするから」
そう言うと花莉は諦めてくれたのか、手の力を抜いた。
…手、離しても大丈夫そう?



