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風呂から出てドライヤーで髪を適当に乾かしていたら。なんでだか俺のスウェットのズボンを引っ張ってくる花莉。
つーか、気のせいかめっちゃズボンの中見ようとしてるような……。
って思ったのはやっぱり気のせいじゃなくて、花莉は俺のズボンを引っ張ったと思ったら中を覗き見してくる。
「ストップ、花莉」
俺は一旦ドライヤーを置いて、花莉の手を制した。
急にどうしたのか。
いつもならこんなことしねぇのに。
これは、何かあったに違いねぇ。
「お願いっ!!見せてっ!!」
必死になってお願いをしてくる彼女。
本当に、この短時間で何があったのか。
「花莉、急にどうした?」
「8月2日はパンツの日なんだって!!さっき倫也から電話があってね、パンツの日に好きな人のパンツを見たら幸せになれるんだって!!
好きな人のパンツが星柄かハート柄ならもっと幸せになれるんだって!!」
少し興奮気味に教えてくれる花莉。
8月2日、それは今日だ。



