–夜−

「あー華奈、こっちこっち」

「ちょ、もうちょい静かに!」

「もー華奈は慎重なんだから。大丈夫、大丈夫」

「えー」

「さあ、“逝こ”?」

楽観的な奈穂に連れられて夜の学校に入っていく。

奈穂の目があのクラスメイトのようにギラギラしているのを気づかなかった。