それから2週間後家からみんな出て行った。
 孝之と奈美子は離婚が成立し子供は孝之が
 引きとることになり奈美子は慰謝料と相続税で
 手にした遺産のほとんどを失くしたという。
 俺はというと最初は孝之を俺のマンションの
 部屋に少し住まわせそこから実家に住まわせている。
 これは元々計画していたことだった。

「あっ!おじいちゃんから電話だ?もしもし?」

 拓海が電話に出る

「ちょっと良いか拓海それともまだ打ち合わせ中か?」

 おじいちゃんが言う

「打ち合わせは終わって今一人でカフェでまったりしてるよ」

 拓海が言う

「お前が出ている間に晴彦と奈美子がお前を追い出そうと
 してることが分かってな?遺産の相続放棄もさせようと。
 後おじいちゃんてんかんが見つかったから仕事辞める
 事にしたんだよ。」

 おじいちゃんが言う

「大丈夫!?おじいちゃん」

 拓海が言う

「ああ大丈夫だ。今から拓海のところに行くから
 俺の考えを拓海に話すから芝居をして欲しい」

 おじいちゃんが言う

 おじいちゃんは俺に出ていく前に隠し財産のマンションと
 家の権利を贈与してくれた。そして仕事ができなくなった後
 隠してたローン返済をあえて滞らせて父さんに払わせること
 そして自分が死んだときに遺言で家の権利だけを譲ったことを
 明らかにすることを話してくれた。
 でおじいちゃんが死ぬ少し前に奈美子の浮気が発覚したので
 それも俺のお金で密かにおじいちゃんの友人の探偵に依頼して
 証拠を集めた。そして遺言発表の時にやってやった。


 その後奈美子はすぐにお金持ちと別れ極貧な生活をおくってるらしい。
 父さんはギャンブルができずイライラした生活を送ってるみたいだ。
 孝之はというと別れた後俺の援助もありやりたかったゲームつくりの
 仕事で独立して今は作ったスマホゲームが大ヒットし社員数を沢山
 抱える超お金持ちになったのだ。その後すぐに奈美子から復縁を
 迫るロミオメールが凄いそうだがすべて無視している。ちなみに
 内容は私が馬鹿だったとか愛してるのは今も貴方だけとかありきたりな
 内容らしい。

 END