俺の名前は佐藤拓海28歳だ。実家に父と妹とおじいちゃんと
4人で暮らしている。これはそんな俺の話だ。

「おい!拓海!お前は高校を卒業して10年経つが
 いつまで引きこもりニートをしてるんだ?
 いい加減働け!!」

 父が居間にいる拓海に怒る

「まったく!何度言わせるんだ!俺は働いてるぞ!家にも
 お金を入れてるしちゃんと!」

 父の言葉に怒りながら反論する拓海

「もういい加減嘘を付くのはやめろ!
 仕事してるっていつも部屋に引きこもってるじゃないか!
 それでたまに2~3時間出かけて帰ってきてまた引きこもる
 そんなんで何が働いてるだ?そんな仕事あるか!!」

 拓海の言葉に更に怒る父

「だから漫画家をしてるっていつも言ってるだろ!!
 出かけるのは打ち合わせとか原稿を渡すためだ!
 家だと邪魔されかねないからな!」

 父の言葉に更に反論する拓海

「はぁ~。まったく。いつからそんなずる賢くなったんだ?
 働きたくないからって嘘言って。仮にお前の話が本当なら
 何て雑誌で載ってて何て漫画を描いてるんだ?」

 父がため息交じりに言う

「言いたくない!言ったら金よこせって言うだろ?
 こっちはおじいちゃんに毎月ちゃんと生活費を入れてるんだ!
 ここはじいちゃんの家なのに俺や奈美子が成人してるのに
 住まわせてくれてるから感謝の気持ちで多めに入れてる!」

 声を荒げて言う拓海