『楽しいって、いつからそんなことになってるのよ。なーんにも聞いてない。それに侑斗さんはうちの創業家の人間でしょ? そんな面倒な立場のひとと結婚しなくても、梨乃を幸せにしてくれるオトコならほかにいるよ。御曹司なんてややこしすぎるからやめておいたほうがいい――』
「ややこしすぎて悪かったな。俺以外に梨乃を幸せにするオトコがいたとしても関係ない。梨乃は俺と結婚するから黙ってろ」
『はあ? なにそれ。御曹司の単なる気まぐれに梨乃を巻き込まなーー』
「うるさい」
千紗の強気な言葉に侑斗も大人げなく応戦する。
スマホに向かって眉を寄せるその表情は必死だ。
「単なる気まぐれなら何年も待たずにとっとと手に入れてる」
「……え?」
「それに俺の立場が面倒なのは、俺が一番理解してる。だから今まで手を出さずにいたんだ。だがこれ以上我慢するつもりはないから引っ込んでろ」
侑斗は矢継ぎ早にそう言うと、最後に「もう遅いから気を付けて帰れ」と思い出したように言って会話を終えた。
「あ、あ、千紗っ。……まずいですよ、あんなことを言ったら千紗が誤解します」
梨乃は侑斗の手からスマホを取り返し慌てた。
「ややこしすぎて悪かったな。俺以外に梨乃を幸せにするオトコがいたとしても関係ない。梨乃は俺と結婚するから黙ってろ」
『はあ? なにそれ。御曹司の単なる気まぐれに梨乃を巻き込まなーー』
「うるさい」
千紗の強気な言葉に侑斗も大人げなく応戦する。
スマホに向かって眉を寄せるその表情は必死だ。
「単なる気まぐれなら何年も待たずにとっとと手に入れてる」
「……え?」
「それに俺の立場が面倒なのは、俺が一番理解してる。だから今まで手を出さずにいたんだ。だがこれ以上我慢するつもりはないから引っ込んでろ」
侑斗は矢継ぎ早にそう言うと、最後に「もう遅いから気を付けて帰れ」と思い出したように言って会話を終えた。
「あ、あ、千紗っ。……まずいですよ、あんなことを言ったら千紗が誤解します」
梨乃は侑斗の手からスマホを取り返し慌てた。

