多数の打撲痕。痣に根性焼き。 切傷。刺傷。えぐられたような痕もあった。 そんな傷口は雑な縫い目で縫われていた。 だが、化膿してるとかそんな感じではないので 包帯を巻いておいた。 他の傷口もそれぞれ処置をし終わったところに 夕立が 「部屋の準備できたよ。」 そう言いながら走ってきた。 俺は 「ああ。」 と返事して少年を再び抱えて 部屋に向かった。