「行き先は?....本家ですか?」 車を運転する側近の一人が言う。 「いや、このまま俺たちの家に帰る。」 そう、若頭がいい側近は了承する。 若頭電話をかけ始め、繋がったとき。 こう言った。 『しばらく本家には戻らない。』 そんな言葉に電話の相手... 雲雀組組長はもちろん、 側近たちも驚きを隠せなかった。 そんな静まり返った車内で 若頭は、通話を切り 膝で眠る少年を優しく撫でた。