「で、本当はいつから出てるの?」
さっきとは、全然違う冷たい声でそう聞いてきた。
「えっ、だから」

「だからなに?2日間で無くなるわけないだろ」

なんにも言い返せない私は、下を向いた。

「はぁ...
凛の嘘なんて直ぐに分かるんだからさ、早く本当のこと言ってくれない?時間もったいないし、まだ他の患者さんも待ってるしさ」
そう、また冷たく言われた。

「3週間前から、夜以外にも、夕方とかに少しあったりなかったりして、吸入すれば直ぐに収まるくらいの軽度、一昨日も昨日もそんな酷くなってない」

顔を上げられず、ずっと涙を堪えながら下を向き話した。