「ただいま」
小さくそう言うと

「おかえり、どこ行ってたんだよ?」
と、健兄が玄関の前で待ち構えていた。

「うん、まぁちょっとね…あれ、帰ったの?」

「え?唯斗君のこと?」

「うん」

「今シャワー浴びてる」

「ふーん」

「ご飯できてるから着替えたら食べろよ」

「うん、ありがとう、さっきはごめん」

「うん?あぁー、俺もごめん」
そう言って私は自分の部屋へ入った。

着替えをして、いつものように携帯を見た。

絢斗からメールが来ていた。