有 料 彼 氏



教室を見回して、息を止めた。


あれ、あたし……入院前は、どうやって過ごしていたっけ。


誰といた?何をしていた?


あたしは、休み時間に勉強するタイプじゃないでしょう。誰かといたはずなのに、何もわからない。


……まあ、いいか。新しく友だちをつくろう。


「はぁ……瑠々子の記憶も、消してあげようか」


聞こえただけで、何も気にせず。


あたしは再び、歩き出した。




End.