有 料 彼 氏



「う、あ……っ!」


背中に、大きな衝撃。


いま、バッドで殴られた?どうして、あたしも?


瑠々子がこんな状態な中、どうしてあたしも、そればかりが渦巻くあたしが、あたしらしくて真っ黒だ。


地に伏す、続けてもういちど、背に撃を乗せられる。


「ぐ……っあ」


呻く。呻く。喚くことはできなかった。


立ち上がれない。


瑠々子は……生きている?息をしている?


首だけをなんとか後ろへ向けると、男は小さく笑ってその場から駆け出した。


意識が、飛ぶ。


──……