有 料 彼 氏






放課後。図書館、昨日と同じ場所へ行く。


昨日はバーコードが貼ってあって、借りることができた本なのに……確認したら、バーコードがなかったのだ。


返却ができない。


かと言って、あたしが剥がしたわけでも、剥がしたあとがあるわけでもない。


瑠々子が涙目で震え、朋実がそんな瑠々子の額を人差し指で弾いた。


だから、同じ場所に返しに来たのだ。


もうどうしようもない、床にでもなんでも置いてしまおう。そうやって。