「あの本……」 「おはよ、ゆず」 瑠々子の声に被せるように、あたしに抱きついたのは。 「おはよう、朋実」 いま、朋実……わざと被せた? あたしが瑠々子をきらいなの、気づいているのかな。気をつかった?それとも、瑠々子はこんなやつに近づいてはならないよって示した? よくわからない。 友情は脆いもんだと、あたしがよく知っているから。 あたしも瑠々子も、最初はもっと話していた。最近だ。あたしが瑠々子に嫌悪感を抱くようになったのは。