「おはよ。それとさぁ、有紗のことなんだけど」
またか。
「あの人万引きしたって噂が流れてるんだよね」
え。
有紗がそんなことするはずがない。
「いくら欲しいものだとしても万引きはないよね〜」
「それだけで人生狂わされるとかマジで嫌だし」
「てか有紗ってそういうキャラだったんだね、初耳」
「...」
私以外は言いたい放題。
しかもちょうど有紗が近くを通りかかっているのに...。
すると、有紗に気づいたのか美希が口を閉じた。
「あっ、桜さんじゃん。さっきの聞いてたかもしれないけど、うちらは間違ったこと言ってないからね?あなたが万引きしたってこと、この学校にいる人のみんなが知ってるんじゃないの??」
沙彩が“桜さん”と、有紗を名字で呼んだ。
これは、もう友達なんて思っていない証拠。



