「なんで...そんなこと言うの?」
私は警戒心を持ち始めた。
確かに女子に人気のアイドルではあるけど、もともと顔が好きじゃないし、声だって好きじゃないこの人に言われたくなかった。
「ごめん」
ただ謝るだけじゃ何もわかんないし、こっちの質問と噛み合ってない。
「あなたは何がしたいの」
私は箕島を睨みつけた。
「別に。ただ聞いただけ」
私はなんだか怖くなってきた。
そして、彼をはっきりと視界に捉えた途端、ぞっとした。
なぜなら、彼の目は黒色のはずなのに真っ赤に染まっていたから。
ーまるで、あの女の人のようにー。
それから私はその“能力”を使うことを辞めた。



