マリアが人を妬む気持ちはよくわかる。

でも、ここまでしていいのか?

他人の人生を犠牲にしてまで自分の場所を作りたいか?

その思考回路が私には理解できなかった。

「まぁ、こんなこと話したってムダよね。アンタは、もう人生の終点に着くんだから」

マリアは嫌味っぽく嗤い、チェンソーを取り出した。

首元にゆっくりと近づいてくるチェンソー。

激痛を覚悟し、ギュッと目を瞑る。