「というか、このくらいで逆上するとか…心はまだまだ少年か」

「テメェ……っ、覚えてろよ!」

 と、捨て台詞《ぜりふ》を残して男子たちは離れていく。

「…大丈夫?」

 助けてくれた人が、膝を折って私に目を合わせようとする。

「…あり、がとう」

 目を、合わせる。

 と、私は驚愕で目を見開いた。

「ん?どうした?」

 …似ている。
 あの、夢の…。
 人に。