レオンを木陰に横たわらせ、私はふう…と息をついた。

「レオン…大丈夫?ほんとに…」

「そんなに心配するなって…大丈夫だから」

 眉尻を下げ、彼は困ったような笑みを見せる。

「リナこそ、今すごいだるいんじゃないか?」

「ううん、さっきよりは軽くなってきたから」

 私は彼の手に、私の手を乗せる。

「レオンが負けるかも、って思ったら…怖かった」

 レオンの手を、握る。