「ありがとうございました。また来てね、芽依ちゃん!」


手を振りながら、その目元は光っていた。


確かにここの店主さんは私のことを両親と来ていた頃から知っているから、何か感慨深いものがあるんだろう。







「お父さん、お母さん、来たよ。」


どうせ花瓶にさすというのに毎回ラッピングしてしまうのは、きっとお母さんが可愛いものが好きだったから。



一瞬でも見せたくて毎回ラッピングをお願いしてしまうんだと思う。