「こっち来て、芽依」 手を引かれるまま街の方ではなく遠回りの道へと連れてこられる。 街の方からは賑やかなクリスマスソングが流れていて、少しだけ気になった。 「こっち、遠回りじゃ…」 足元に気をつけて歩いていたから下を向いていた顔。 遠回りなことに気づいて藍を見上げると、藍はどこかをじっとみつめていた。 「……クリスマスツリー…?」 その目線の先にあったのは、街のど真ん中にあるてっぺんに大きな星がついているクリスマスツリー。