「ん?どしたの芽依ちゃん、俺に惚れた〜?」 電話を切り近づいてくる逞に威嚇する理緒。 この光景も見慣れたものになった。 「理緒ってほんとに芽依ちゃんの事好きだよね〜」 「当たり前!」 …よく堂々と本人がいる前で言えるなぁ。 私なら絶対無理。恥ずかしさが優先するし。 「藍、やっと起きたんだ。」 そう言った夏都の声に振り返ると、部屋から目を擦りながら出てくる藍の姿があった。