「芽依ちゃん!体調どう?大丈夫?!」

「もう大丈夫だよ。ごめんね、心配かけて」


なんとか藍から離れて皆のいる部屋にくると、逞が心配そうに駆け寄ってきた。



「逞、芽依は病み上がりなんだからあんまり騒ぐんじゃないよ。」


相も変わらず難しげな本を読んでる夏都……ってあれ…



「そんなこと言って夏都、本逆さだけど?」


私の肩に手を回し、口元に手を当て笑っている逞に勢いよく本がクリーンヒットしたのは見なかった事にしよう。