「何ひとりで潰してんの!……そして誰が呼び捨て許可した?!」


今日の理緒、元気だなぁ。
いつも元気なのは元気だけど、学校とはまた違って面白い。


「ごめん」

そして、意外と素直に謝る藍さんも。




「…まぁ、とりあえず面倒な1件を片してくれた総長様には感謝しようか。」


本をパタンと閉じた茶髪の人。
そういえばこの人の名前、まだ知らない。




「俺は夏都(Natsu)。夏都って呼んでね、芽依?」



…すごい眩しい笑顔だ。
とりあえず差し伸べられた手はとってみたけど、理緒からの視線が痛い。