「おつかれ〜」 「しー!」 車のエンジンは静かだったのに、乗ってる奴は騒がしい。 「え、誰?その可愛いコ。」 運転席からミラー越しにチラチラと芽依のことを見る逞から隠すように芽依を抱きしめた。 「逞が見ていい子じゃないの。」 「迎え来たのにひどっ!」 …確かに、迎えはありがたいけど。 女に関してはいい噂を聞かない逞に芽依を近づけさせてはいけない。絶対に。 やっぱり芽依は私が守らなきゃ。