「…目的は。」 紅華を潰す為なら芽依を拉致るのまでは頷けるが、今の時点で俺を1人で目的地へ向かわせるように仕向けないところを聞くとまた違う理由らしい。 『あ〜…?』 タバコふかす声と、相変わらず鎖の音が鳴り響く。 少し間を開けて男は笑った。 『…復讐の続きだよ。じゃあな、無能な弟クン?』 ブツっといつもより大きな音で切れたような気がする電話。 復讐の続き、狂ったような笑い声。 …やっぱり俺はどこかで、あの声を──────