「七瀬」 バン、とうるさいくらいに机に叩きつけられた教科書。 「さっきはよくも新葉にチクってくれたね」 …あの状況でどうチクったと? この人たち、自分の矛盾に気が付かないのかな。 「何とか言えよ!!」 胸ぐらを掴まれ、制服のリボンが飛ぶ。 それを見てヒューヒューと冷やかすだけの男たちと、カースト上位の女たちに逆らえない女の子たちが不安げに私を見ている。 「…場所変えない?」 そんな子達が不憫で、場所変更を申し出たのは私の方だった。