「あんたまだ調子乗ってんね。」


返事をしただけでこれ。
だから黙っていたのに、あなた達が返事をしろと言ったから返しただけなのにね。



「…何してるの?」


目の前にいる名前も知らない、覚える気もない女子生徒の手がこちらに伸びてくる時、凛とした声が聞こえた。



「…チッ」

「新葉かよ…」


舌打ちをし、私を睨んでそそくさと去っていく女子生徒達を見ているのは爽快だった。


そして───



「芽依!」

私の腰元に抱きついてくる、この地獄のような学校で唯一の天使兼唯一の親友、新葉 理緒(Sinba Rio)。