「私を、守ってくれてありがとう。」 あの時、ガソリンに火をつけた瞬間が見えた。 そしてその時に叫ぶ蓮と、自分の体が浮くのがわかった。 それは藍が私を抱えて、外に出たから。 あの時動けなかった私はそのままでいたら爆発に飲み込まれていたはず。 「…だからありがとう、藍。」 藍を抱きしめてそう言うと、藍の肩が震えたのがわかった。 そしてたまに漏れる嗚咽も。