細い十字架の真ん中に埋め込められたエメラルド。
それがついたネックレスと、それが本体のピアス。
兄弟でお揃いなんて反抗期中には申し訳ないけど、付けてもらおう。うん。
「…これ、俺に?」
「うん。ピアスはこの前お風呂場で無くしたって騒いでた蓮に。」
髪洗う時に外れちゃったんだって。
だから外して入るように言ったのに。
「ありがとう。…大事にする」
背伸びして後ろからチェーンを止めると、十字架をぎゅっと握りしめて噛み締めるように笑った。
「…じゃあ、帰ろ!」
ピアス、喜んでくれるといいな。
きっと蓮なら、どんなものでも喜んでくれるけど。


