紅の華_



「ありがとうございました〜!」


偽りカップル、半額メニューを頂いてまいりました。

でもまぁ、幸せそうにコーヒーゼリー食べてたし、たまにはいいかもしれない。


…それにカップルだなんて気にしてたの私だけみたいだったし。





「…ん?」


今なにかキラっと光ったような……



「芽依?」


あれだ。

この騒がしい街の片隅にある、小さなアクセサリー雑貨屋さん。





「芽依、走ると転ぶよ?」

人の心配をしながら後ろから持ち帰りのデザートをぶら下げ、必死に追いかけてくるものだから少し笑えた。





「これ、誕生石だったよね?」


2人は5月生まれ。
エメラルドは誕生石だったはず。


それにそろそろ誕生日だし……



「このピアスと、このネックレスください。」