「…わかったね?」 崩れ落ちていく弟を見つめるだけの兄───いつもの蓮はそこにはいなかった。 頭がパンクしそうなくらいに色んな情報が入ってきた上に、様子のおかしいふたりを見ているのは辛い。 「…おはよう。」 眠っていないのか、目の下にクマができている蓮にそう告げて制服に着替えた。 「芽依、送る…っ、」 「蓮?!」 玄関で靴を履いていると、少しふらついた蓮がやってきて、突然倒れた。