「…ほんとごめん。俺、お酒飲んだみたいで。記憶、飛んで…」 頭を抱える蓮の背中を摩ると、その手を不意に掴まれた。 「でも起きて芽依が居て、心臓止まるかと思った。…俺、芽依の嫌がることしてない?大丈夫?」 不安げに揺れる瞳が、蓮の優しさで。 記憶のないところでも心配してくれているところとか、本当に……… 「───好き。」