「……はぁ」
日に日にため息が多くなる。有村くんの目の前で、『好きじゃない』とハッキリ言ってしまったあの日から、彼は私に話しかけてこなくなった。
今までは、教室や廊下ですれ違ったら声をかけてくれたり、目が合ったら笑いかけてくれたりしていたのに、それもなくなってしまって。
どうしてあんなことを言ってしまったんだろう。なんとかして誤解を解きたいと思うけれど、どうしたらいいのかわからない。
有村くんに、本当の気持ちを伝えたい。でも、臆病な私は今さら話しかける勇気がなくて、毎日ただ落ち込むばかりだった。
そんなある日のこと。帰り道、いつものように一人駅に向かって歩いていたら、駅前の繁華街で見覚えのある後ろ姿を見かけて、ドキッとした。
目の前には、母親らしき女の人と手を繋ぎながら、ニコニコ笑う一人の男の子の姿。
あれは……有村くんの弟の祐飛くんだ。
隣にいるお母さんに向かって笑顔で話しかける彼を見て、この前の出来事を再び思い出す。
祐飛くんは、一度会っただけの私のことなんて、もう覚えていないかな。
そんなことを考えながら彼らのすぐ後ろを歩いていたら、ふいに祐飛くんが立ち止まり、大きな声をあげた。
「あーっ! このお店、僕、お兄ちゃんと一緒に来たことある!」
日に日にため息が多くなる。有村くんの目の前で、『好きじゃない』とハッキリ言ってしまったあの日から、彼は私に話しかけてこなくなった。
今までは、教室や廊下ですれ違ったら声をかけてくれたり、目が合ったら笑いかけてくれたりしていたのに、それもなくなってしまって。
どうしてあんなことを言ってしまったんだろう。なんとかして誤解を解きたいと思うけれど、どうしたらいいのかわからない。
有村くんに、本当の気持ちを伝えたい。でも、臆病な私は今さら話しかける勇気がなくて、毎日ただ落ち込むばかりだった。
そんなある日のこと。帰り道、いつものように一人駅に向かって歩いていたら、駅前の繁華街で見覚えのある後ろ姿を見かけて、ドキッとした。
目の前には、母親らしき女の人と手を繋ぎながら、ニコニコ笑う一人の男の子の姿。
あれは……有村くんの弟の祐飛くんだ。
隣にいるお母さんに向かって笑顔で話しかける彼を見て、この前の出来事を再び思い出す。
祐飛くんは、一度会っただけの私のことなんて、もう覚えていないかな。
そんなことを考えながら彼らのすぐ後ろを歩いていたら、ふいに祐飛くんが立ち止まり、大きな声をあげた。
「あーっ! このお店、僕、お兄ちゃんと一緒に来たことある!」



