体育のバスケの授業をきっかけに、有村くんはみんなから注目されるようになり、クラスの女子人気も一気に上昇した。
しかも彼、運動だけじゃなくて、勉強もできるみたいで。イケメンなうえに文武両道だなんて、女の子たちが放っておくわけがない。
今までは彼を怖がって近寄ろうとしなかった子たちまで、彼に話しかけたりするようになって、有村くんの周りには、いつしか人が集まるようになっていた。
「なんか、急に人気出ちゃったよね、有村くん」
明日香ちゃんが、女の子に囲まれる彼を見て、私に話しかける。
「そ、そうだね」
「私も最初はみんなが不良だとか言うから信じてたけどさ、よく考えたら不良はあんなに勉強できないよね。彼、この前の中間テストで数学、学年トップだったらしいよ」
「えっ、ウソッ! すごい!」
「すごいよね、ほんと。っていうかさ、入学式の日のあの遅刻とアザは一体なんだったんだろうね」
明日香ちゃんに言われて、思い出す。そういえば、そんなこともあったなぁ。
「そうだね。それ、私も気になるかも」
「今度有村くんに聞いてみてよ。小夏なら、仲いいから聞けるでしょ」
「えぇっ!?」
思いがけない言葉にギョッとする私。
しかも彼、運動だけじゃなくて、勉強もできるみたいで。イケメンなうえに文武両道だなんて、女の子たちが放っておくわけがない。
今までは彼を怖がって近寄ろうとしなかった子たちまで、彼に話しかけたりするようになって、有村くんの周りには、いつしか人が集まるようになっていた。
「なんか、急に人気出ちゃったよね、有村くん」
明日香ちゃんが、女の子に囲まれる彼を見て、私に話しかける。
「そ、そうだね」
「私も最初はみんなが不良だとか言うから信じてたけどさ、よく考えたら不良はあんなに勉強できないよね。彼、この前の中間テストで数学、学年トップだったらしいよ」
「えっ、ウソッ! すごい!」
「すごいよね、ほんと。っていうかさ、入学式の日のあの遅刻とアザは一体なんだったんだろうね」
明日香ちゃんに言われて、思い出す。そういえば、そんなこともあったなぁ。
「そうだね。それ、私も気になるかも」
「今度有村くんに聞いてみてよ。小夏なら、仲いいから聞けるでしょ」
「えぇっ!?」
思いがけない言葉にギョッとする私。



