君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




すぐに凪くんを見つけた。


いつもの制服姿とは違って、私服姿を見るのがとても新鮮。


すごくラフな格好だけれど、スタイルがいい凪くんによく似合っている。



……っと、いけない。


すっかり見とれて、声をかけることを忘れてしまっていた。


凪くんは電柱のそばに立ったままスマホを見ていて、わたしの存在には気づいていない。



こういう待ち合わせで、自分から声をかけるのってすごく緊張するんだよなぁ……。


ましてや相手は凪くんだし、余計に緊張してしまう。


ドキドキしながら、少しずつ足を進める。



なぜか急に恥ずかしくなったので下を向きながら、一歩一歩近づいていく。



そして、ついに目の前に来てしまった。