君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




やっぱり好きだからだよね……。


もういい加減、凪くんのことは諦めないとって思うのに、いつまでもそれができない自分に嫌気がさす。


さっきから黙ったまま動かないわたしに京香が話しかけた。



「あの幼なじみが藤宮くんの好きな子ってやつなのかねー」


パックのジュースを飲みながら、二人のほうを指さして言った。



「……たぶん、そうなのかな……」


そもそも、わたしがどうして凪くんに片想いをしているのかというと、そこには一つの理由があったりする。



もともと凪くんはわたしにとって、朝の電車でたまに会う男の子っていうくらいの存在でしかなかった。


だけど、二年生で同じクラスになったら、話す機会が増えて……。



それからは電車で会う時もよく話すようになって、凪くんの優しさに惹かれて、いつの間にか好きになっていた。



そして最近、もっと意識をするような出来事が起こったのだ。