君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




結局、午前の授業中は、ずっと凪くんの好きな子のことが気になってばかりで全く集中できずにお昼休みを迎えてしまった。



「はぁ……」



今わたしは、机にお弁当を広げて右手にお箸を持ったまま、食べ進めることができずにボーッとしていた。



「なーに、そのため息は。まだ朝のこと気にしてるの?」


思わず漏れてしまったため息を聞き逃さなかった京香。


お昼休みはいつもわたしの席で一緒にお昼を食べている。



「だって、凪くん好きな子いるって……。その子しか眼中になさそうだし……」



ガクッとうなだれるわたしとは対照的に、京香はコンビニで買ってきたパンをパクパクと幸せそうに食べている。