ガールズ・バッテリー

青春・友情

柏木十輝/著
ガールズ・バッテリー
作品番号
1610782
最終更新
2020/12/26
総文字数
5,471
ページ数
2ページ
ステータス
未完結
PV数
32
いいね数
0
月と花。

花は太陽の光を受けて育つのだと思ってた。

だから、夜の花なんて存在しないのだと。

しかし、花は月を見た。

月が怒り、荒れ狂う姿を。

月が悲しみ、挫折する姿を。

明るく微笑む花は月のために。

その瞬間、夜の花は存在し始めたのだ。

同じ思いを抱き、同じ夢を描き、同じ未来を見た月と花。

花が放つ一瞬の思いを全力で受け止める月は、今まで見たどんな月よりも輝いてた。


誰もが心の中に闇を抱えて生きている。

自分の弱さを素直に見せることが出来たらどれだけ楽だろう。

それなのに、強がってしまう。

あの人は、特にそうだった。

常に完璧であろうとしていた。

完璧な人間なんて、どこにもいないのに。

耀いているように見えても、孤独を隠しているのに。

そのことに、何故、気づけなかったのだろう。

夜空に浮かぶ月。

その光が月のすべてではない。

自らの姿を消した青空に月は大切なものを隠し続けていた。

大切なこと。


…本当に大切なことだろうか?

お互いを見つめていた花と月の、見えていなかったお互いの姿。



運命は二人の出会いを祝福はしなかった。

運命は二人を繋ぎ続けていた。

それは遥か昔から。

それは悲劇的な形で。



月と花。

二人は出会うべきではなかったのだろう。

けれど、出会ってしまった。

二人が歩む先には何がある?

きっと誰にもわからない。

わからなくて、その闇に震えてしまうこともある。

それでも二人は歩いてゆくのだろう。

出会うべきではなかったと知りつつも、出会えてよかったと心のどこかで感じているから。


やがて、真実を知る。

真実とは、本当に不幸だろうか?

二人は本当に悲劇的な運命だったのだろうか?

幾つもの戦いのなかで、気づくこととは?

あらすじ
亜美は星美高校野球部のマネージャー志望の一年生。

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